今回は北海道最大規模で行われている『北海道マラソン』の攻略法をお伝えしていきたいと思います
私も実際に2019年に参加して無事に完走できました。当時の部分を思い出しながら難所も詳しく解説していきますので、ぜひとも参考にして頂けると幸いです。
(※今の時期は、お家で私の撮影した写真を見ながら、大会への意欲へと繋げてみてください!)
目次
北海道マラソンとは
北海道マラソンは、北海道札幌市で8月に開かれている超有名な大会です。特に『8月』に開催されるという事で、猛暑を駆け抜ける大会として日本でも数少ない『夏場のフルマラソン大会』の1つとして知られています。
参加者はフルマラソンの部だけで言うと1万7千人規模!(障がい者や実業団は『定員なし』の為、除きます)。
しかも、大会の制限時間は『5時間』と暑さだけでも大変な状況になりやすいのに、制限時間も厳しめに設定されています。
『8月・夏・制限時間』と難易度が少し高めな北海道マラソン。
常夏の北海道を駆け抜けるという事で参加者も多く、エントリー開始してもすぐに定員に達してしまうほどの人気の大会です。
私は運よく30分程度でエントリーできましたが、友達は4時間以上に渡り画面とにらめっこをしていたそうです(汗)
よく噂にされているのが関門の『新川通り』。
10km以上に渡り日影が一切無く、ランナーの体力を一気に消耗させるほどの強い日差しが行く手を阻む超難所でもあります!
ですが絶対にクリアできないわけではありませんし、慣れてくると楽しくもなります。
北海道マラソンはその他に札幌市の観光名所を通るという事で、走りながらテレビ塔などの名所を通過できる楽しみもありますので、ぜひこれから説明する内容をじっくり閲覧して頂きエントリー&完走を目指して頑張りましょう!
『前日のゼッケン受け取り時の写真』
ちなみに大会前日はゼッケンの受け取りと共に周辺では、色んなお店を出店していますので、少しだけでも立ち寄ってみましょう。
食事もできますし、完走する意欲の為の記念撮影や身体チェックをして『自分の練習すべきポイント』を開設して頂いたりと楽しいイベントになっていますよ。
ちなみにその時の写真がこちら
その他にもマラソングッズがあったので買ったりと、前日だけでも結構なボリュームで満喫できたのを覚えていますね。
当日も会場入りをすると各場所で簡易的な朝食や水分(栄養)補給が出来たので、出来る限りの補給を行ってスタートラインに立つようにしましたね。
ここから先が大会本番となります。
この記事を読まれた方が1人でも多く完走できるようにご説明をしていきますので、皆さん頑張りましょうね。
コース攻略
北海道マラソン大会(2019年)のコースはこのような形となっていました。
私はこの大会を『1つの目標』として、半年前にエントリーをしていたので凄く楽しみにしていましたね。
と同時に『練習は重ねてきたけど、本当に完走できるのかな?』という不安もありました。
各コースでの私の状況は、後半の部分で説明していきますね。
ちなみに走るコースは簡略的に説明すると下記の様になっています。
- 大通公園を出発し、すすきの駅・中島公園・豊平橋・中の島通・白石藻岩通を通過
- 札幌テレビ塔を通過しながら札幌駅・道庁前を通りながら石山通を北上
- 新川通りを北上しながらUターン
- 北海道大学敷地内・北海道庁敷地内・狸小路を通過
- 大通公園へ戻ってゴール
となっています。
これから1つ1つ各部分での状況を解説していきますので、参考にしながら次回への参加の意欲へと繋げてくださいね。
開始直後(大通公園~白石藻岩通付近)は準備運動のつもりで進もう!
スタートラインの会場はこのようになっています。
スタートラインの立ち位置に関しましては、『大会記録を持っているか、かつどれだけの時間で完走できるか』がポイントとなり、ゼッケンと共にスタートラインが決定します。
(北海道マラソン2019年はA~Gのブロックで別れていました。)
つまり、北海道マラソンに参加したことが無くてエントリー時に『私は3時間で完走できます!』と申告しても証拠が無いので、スタートラインから後方の位置からの立ち位置となります(GやF付近)。
合わせてスタートラインに立つのは、自分が色んな準備ができた中でも『なるべく早く』立つことをお勧めします。
理由としては参加人数が多いので同じブロックの中でも後方からのスタートになってしまう為。
大通公園のブロック(1区画)は数百メートルあるので、制限時間ギリギリな方はここでも少しだけでも前に立っていることで時間のロスを防ぐくことにも繋がります。
それでも緊張などからお手洗いに行きたくなる回数が増えやすくなりますので、その時は迷わず向かいましょう。走っている最中に行くと大幅な時間のロスにも繋がりますからね(汗)
ちなみに私はFブロックからのスタートでしたが、『本当のスタートライン』を通過出来たのは号砲が鳴ってから7分弱くらいでした。(距離にして1km近く後方からのスタート)
スタート直後は本当に混雑が多く、本当のスタートラインに行くまでは歩くことの方が多いです。
ここは焦らずにゆっくりと進んでいきましょう!
無理に焦って前に進んでいくのは良いかもしれませんが、問題点もありますのでご注意下さい。
1つは、『怪我に繋がりやすい』事。
人同士が混雑しているの中での無理な速度上げは正直、ケガが起きやすくなってしまいます。
どこで足が絡み合うかはわかりません!混雑している以上、どこに凹凸があるかも把握できにくい状況でもあります。
こんな時だからこそ焦らずに進んでいきましょう。
ちなみに開始直前のスタートラインの画像はこちら。
それほどの時間及び距離に到達しない内に自分の好きなペースでの走行が可能になってきますので、まずはゆっくり走りだしましょうね。
焦っても『マラソンにタイムの貯金は存在しません』ので、準備運動を兼ねてゆっくりと前へ進んでいきましょう。
すすきの交差点~白石・藻岩通までは、平坦なようにも見えて実はジワジワと上り坂にもなっていますので、最初から飛ばしすぎないようにご注意を。
状況によっては、中島公園付近ですと混雑しながらも徐々に一定の速度で走りやすくなってはいますが、まだそれなりに混雑しているのでお互いが『抜かし抜かされ状態で』周りのペースに巻き込まれやすい状態です。
巻き返しはこの後のコース上でも十分に行えますので、あくまでも『焦らずに』進んでいく事が重要です。
スタート直後は非常に混雑しているので、ゆっくりと走り出し身体を温める事を優先しましょう。レースはまだまだ始まったばかりですよ。
ちなみに、スタート開始から5kmまでの関門(閉鎖時間)は、
- 1.2km地点 → 開始から30分後
- 5km地点 → 開始から55分後
となっていました。(2019年)
(大通り公園~白石藻岩通付近まで)『スタート直後(大通り公園~白石藻岩通付近まで)は準備運動』くらいの感覚で進んでいきましょう。
徐々にペースを作り出そう!(札幌テレビ塔・札幌駅~石山通を北上)
札幌テレビ塔付近まで来ると、そろそろ人の分散も多くなり自分のペースが出しやすい状況にもなってきているでしょうし、身体も温まっているはずなので徐々に自分のペースを作り出してましょう。ただし、中盤~後半戦の『新川通り』がありますので、少し抑え気味の方が良いと思います。
この付近では緩やかな下り坂がほとんどですので、ペースを調整するには丁度良いラインでもあります。その時の自分の状態に合わせて進んでいきましょう。
2019年はスタート直後から小雨が降ったりやんだりと服が濡れて重くなったり、肌寒さがあったので、この近郊では少しでも前に進みながら身体を温めるようにしていましたね。
ここで皆さんにお伝えしたいのは、あくまでも『後半戦に体力を残していく』という事。
私は『目標にしていた大会での緊張と興奮・寒さ・記録(完走)を目指す』という内容が重なり合ってしまい序盤戦からそれなりの速度で走ってしまいましたが、本来は『まだまだ調整しながら』進んでいく事が大切です。
レースはまだまだ序盤戦!少しずつ自分のペースで走りだせるようになっていると思いますが、慌てずに『自分の速度』を調整しながら進んでいきましょう。
新川通りに入る前にエイドも小まめに行っておくことが大切ですよ!
特に次にお伝えする『新川通り』は、気温が高い時には一気に体力を奪われてしまいますし、他の大会であっても30kmを超えた辺りから、スピードダウンが発生しやすくなってしまいます。
この区間の関門(閉鎖時間)は、
- 8.1km地点 → 1時間15分後
- 10km地点 → 1時間30分後
- 11.6km地点 → 1時間45分後
- 13.2km地点 → 1時間51分後
- 15km地点 → 2時間03分後
となっていました。(2019年)
あくまでも『徐々に自分のペースを作り出し、後半戦に向けての体力を温存』する事が大切になってきますので、焦らずに進んでいく事を心掛けましょう。
新川通りは自分のペースで淡々と進もう!
北海道マラソン最大の難所でもある『新川通り』。ここまでくると中盤戦に差し掛かっており、かつ終盤戦までの長い戦いとなりますので、自分のペースを維持しつつ一歩ずつ確実に前進していきましょう。
ここで一度、先ほどのコース案内図を再確認。
図の通り、新川通りは20km付近から33km辺りまでを往復で走る事となり、更に日影がない平坦な道のりがずっと続きますので、『ここをどれだけ乗り切れるか!』が重要なポイントとなります。
2019年の時も私がこの新川通りに着いた時には徐々に快晴になり気温が上昇していったので、折り返し地点を過ぎる頃には結構暑かった記憶がありますね。
膝の痛み、足首の捻挫に似た感覚、新川通りの暑さなど色んな状況が私のモチベーションに変化が出てきたのを今でも覚えています。
しかし、頭にあったのは常に『絶対に完走するんだ!』という強い想い…
弱腰になりそうな気持ちに活を入れて進んでいったのを忘れません。
そのお蔭もあって、普段なら30kmを超えてくると徐々に発生していた『ガス欠によるスピードダウン』はこの新川通りでは、一切発生しませんでした。
新川通りは通過する時間も相まって(お昼前後)特に日差しが強くなる時間でもあります。
エイド(補給)による小まめな水分(栄養)補給をしながら、進んでいきましょう。
沿道での声援に耳を傾けながら、時には手を振ったりして気分転換を!
ここを通過出来ればかなりな安心感が出てくると思いますが、油断は大敵!
新川通りで消耗した体力が、残りの距離数が思うように進まなくなってしまいがちなので、決して気を許さずに次の『北海道大学敷地内』に向かいましょう。
北海道大学・道庁前は景色を堪能しながら進んでいこう
新川通りを無事に通過して次に訪れるのが、『北海道大学と北海道庁の敷地内』。
先ずは北海道大学から解説していきます。
ちなみにこの辺りから緩やかな上り坂(あまり感じない程度)になっています。
北海道大学の敷地内に入ると大学の施設の前を通りながら並木道を通過していきますが、ここは自然(景色)や大学生などの声援を力に変えて、進んでいきましょう。
状況によっては涼しい風も吹いていますので、新川通りで汗だくになった身体を自然の力によって少しでも回復させ、ラストスパートに入っていきましょうね。
それでもここを通過してしまえばあと約2km!
ゴールは目前まで近づいていますので最後まで諦めずに頑張りましょう!
北海道大学を通過すると、まもなく見えてくるのが『北海道庁』です。
ここまで来るとラスト1km!
本当にあと少しですよ。
北海道庁の本庁舎前を横切りながら、敷地内を通過して進んでいきます。
この辺りから声援が特に大きくなってきて、『あと少し!頑張れ!!!』という言葉が沢山聞こえてきます。
ゴールは目の前です。しっかりと最後まで走り抜きましょう!
最後の力って本当に自分の信念みたいな気持ちと、沿道で応援してくださる皆さんの熱いお言葉なんだな~って思いながら最後まで力を出し切るように進みました。
この区間の関門(閉鎖時間)は、
- 35km地点 → 4時間15分後
- 40km地点 → 4時間50分後
となっていました。(2019年)
さて次はゴール地点『大通公園』です。
決してゴールまでは気を抜かずに!
前進あるのみですよ!
大通公園へおかえりなさい、そしておめでとう!
ラストはゴール地点『大通公園』です。
先ほどの北海道庁からは1kmに満たない距離です!
ここまで来たらアドバイスは何もありません。
しいて言うなら『今ある全力』を出し切ってください!
大会が終了してから『あ~、こんなに体力が残っているなら最後まで全力で進めば良かった』などの後悔だけはしないようにしましょう!
最後の関門(制限時間)がありますのでご注意を!
- 41.6km地点 → 5時間05分後
最後のカーブを曲がると目の前にはフィニッシュゲートが見えています!
そしてここまで到達できた我々に対して、『おめでとう!頑張れ!あと少し!ありがとう!』と声を掛けて下さる沿道の皆さんの言葉を最後の力に変えて、ゴールインしましょう。
おめでとうございます!
ゴールした先では、皆さんを称える為に『完走メダル』や『フィニッシャーズタオル』が渡されますので、道なりに進んでいくと『完走賞』が渡されますので、受け取って終了となります。
お疲れさまでした。
大会を終えての私の気持ち
私がマラソンを始めたのは2019年の1月頃。
運動自体は学生時代はしていましたが、社会人になって10年以上(現在30歳後半)はしていませんでした。
当時始めた直後は3kmが限界(汗)、更に膝の痛みが激しくなって回復したら走る!という事が多かったです。
この『北海道マラソン』のエントリー開始時期は3月頃。
その時の私の走力は30km前後。
自信はありませんでしたが、正直『エントリーすれば何とかなる!』と思いながら参加しました。
結果はこんな感じです。
その他にも、大会記念号外(自分の名前入り)や記念新聞、走っている写真などを、『1つの目標』を達成したご褒美として、購入しました。
この北海道マラソンを完走した時には、『1つの目標』を達成できた喜びと感動が相まって涙が出てしまいました。
元々、ネガティブだった自分がこの大会を通して得られたものは数え切れません。
本当に全ての物事に感謝しています。もちろん、この記事を最後まで読んで頂いたあなたにも…
ありがとうございます。
まとめ
今回は、北海道マラソン(2019年)の攻略法と共に実際に私が体験していた内容をお伝えしてきましたが、いかがでしたでしょうか?
北海道マラソンはアップダウンが少ないコースではありますが、『夏の暑さ』が特に参加しているメンバーを窮地に追い込みやすい内容でもあります。
しかし、この大会を通して『暑さ対策』としての練習にもなりますので、ぜひともチャレンジしてみてください。
また、これを読んで頂いている皆様もどこかで何かを達成し遂げた時に、『自分にとっての達成できる場所・感動できる場所』がきっとどこかにあると思います。
運動していなくても、年齢が高くでも『やろうと思えば少しずつでも達成』できます。
『できるか出来ないか』ではなく『やるかやらないか』。
戸惑っているあなたも、勇気を出して1歩前に進んでみましょう!
きっとあなたにしかわからない素晴らしい世界が待っていますよ。
全てを楽しみましょう。
最後まで読んで頂き、本当にありがとうございます。